乗算演算子は*(アスタリスク)
乗算(掛け算)するためには乗算演算子*(アスタリスク)を使います。英字の「X」や「x」ではありません。
・正:5 * 2
・誤:5 X 2、5 x 2
オーバーフロー(桁あふれ)に注意
変数を使って乗算したり、その結果を代入するためには、データ型として、 Integer型 や Long型など数値型を宣言します。
乗算した結果、大きな数値になると、変数に入りきらないことがあります。このような現象を「オーバーフロー」と言います。小さなデータ型を宣言する場合には、オーバーフローに注意してください。
それでは、乗算演算子を使った簡単なサンプルプログラムを作成します。
ソースリストの枠内をクリックすると全選択できます。
Module Module1 Sub Main() ' 整数値変数の宣言と代入 Dim anser As Integer = 0 ' 乗算(掛け算) ' anserは 10 anser = 5 * 2 Console.WriteLine(anser) ' anserは 0 anser = 0 * 2 Console.WriteLine(anser) ' 整数値変数の宣言と代入 Dim a As Integer = 3 Dim b As Integer = 11 ' anserは 33 anser = a * b Console.WriteLine(anser) ' 負の整数を使った例 Dim c As Integer = -1 Dim d As Integer = 6 ' anserは -6 anser = c * d Console.WriteLine(anser) ' 演算に使った変数に再度代入 ' cは -3 c = c * 3 Console.WriteLine(c) ' cは -18 c = c * d Console.WriteLine(c) End Sub End Module
オーバーフローするサンプルプログラム
数値変数の使い方の注意点として、演算した結果が変数に入りきらない(オーバーフローと言う)プログラムの例です。実行するとエラー画面が表示され、演算結果は表示されません。
Module Module1 Sub Main() ' 整数値変数の宣言と代入 Dim a As Integer = 100000000 Dim b As Integer = 1000 Dim ans As Integer = 0 ' 演算結果は、ans変数には入りきらない大きい整数値 ans = a * b Console.WriteLine(ans) End Sub End Module
[Ctrl]キーを押したまま、[F5]キーを押して実行すると、しばらくすると、下のように「・・・・・は動作を停止しました」のダイアログボックスが表示されので、[プログラムの終了]ボタンをクリックします。
さらに、「ハンドルされていない例外: System.OverflowException: 算術演算の結果オーバーフローが発生しました。」の実行画面が表示されます。何かキーを押すと、プログラムが終了して、この画面が閉じます。
注意:図は右のほうが切れています。