簡略な宣言はしない
変数を宣言するときは、通常は、Dim 変数名 As データ型 のように記述しますが、一部のデータ型は特別な1文字を使って、簡略な宣言をすることができます。
しかし、この方法はおすすめはできません。必ず As データ型 を使って宣言してください。他のプログラムで見るかもしれないので、紹介だけしておきます。
型文字変数を使ったサンプル
たとえば、String型の変数は、次のように宣言します。
Dim str As String
上のデータ型に型文字を使用して宣言すると、次のように記述できます。As Stringの代わりに"$"を使って宣言しています。この場合の変数名はstr$ではなく、strになります。
Dim str$
型文字変数を使ったサンプルです。最初に型文字により文字列変数を宣言します。そして宣言した変数に文字列を代入し、その文字列をコンソールに表示します。
Module Module1 Sub Main() ' 文字列変数の型文字による宣言 Dim str1$ Dim str2$ ' 文字列への代入 str1 = "プログラム言語" str2 = "Visual Basic 2008" ' 文字列の表示 Console.WriteLine(str1) Console.WriteLine(str2) End Sub End Module
型文字宣言は、$ % & ! # @ のいずれかを使って、次のデータ型宣言に使用できます。
型文字 | データの型 | 宣言 |
---|---|---|
$ | String | Dim 変数名$ |
% | Integer | Dim 変数名% |
& | Long | Dim 変数名& |
! | Single | Dim 変数名! |
# | Double | Dim 変数名# |
@ | Decimal | Dim 変数名@ |
【注意】このような型文字による宣言は、長い変数名が使えなかった時代のBasic言語の名残であり、型文字によるデータ型の宣言は、お勧めできません。こんな方法もあるんだ程度に知っていれば十分でしょう。