小数点以下を切り下げた整数
Math.Floorメソッドは、引数に指定した数値以下の最大整数、つまり小数点以下の数値を切り下げた整数値を返します。
切り捨てと切り下げは同義ではありません。たとえば、マイナス数値-7.5の場合、演算結果は、次のように異なります。
Math.Floor(-7.5)は -8、 Math.Truncate(-7.5)は、-7 です。
Math.Truncateメソッドは、小数点以下の数値を除去した整数値、つまり0に近いほうの整数値を返します。
Math.Floorメソッドの引数は、Double型または、Decimal型のいずれかにします。
Double型を使うと誤差が出ることがあります。誤差が出ると困るようなら、Decimal型を使ってください。
' 切り下げによる税込価格の計算 Dim taxRate As Decimal = 0.05D ' Dを付けないとDouble型になる Dim hontai As Decimal = 150 Dim zeikomi As Decimal = hontai * (1 + taxRate) Console.WriteLine(Math.Floor(zeikomi)) ' 157
Math.Floorメソッドでは、引数に指定した数値の整数値切り下げ機能しかありません。小数点以下や1の位以上を切り下げる時は、少し工夫します。
' 小数第二位を切り下げ Dim suuti As Decimal = 1.35D ' Dを付けないとDouble型になる ' 10倍してMath.Floorで切り下げ、その後10で割る Dim kekka As Decimal = Math.Floor(suuti * 10D) / 10D Console.WriteLine(kekka) ' 1.3
Math.Floorメソッド サンプルプログラム
Math.Floorメソッドを使ったサンプルプログラムです。戻り値も引数と同じ数値型に揃えます。
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Module Module1 Sub Main() ' 変数の宣言 Dim inStr As String = "" Dim inNum As Decimal = 0 Dim anser As Decimal = 0 Do Console.WriteLine("endを入力すると終了します") ' キーボードから入力 Console.WriteLine("切り下げする数値を入力してください") inStr = Console.ReadLine() If inStr = "end" Then ' endを入力したら、Exit Doで、Loopを抜ける Exit Do End If ' IsNumeric関数で入力数値チェック ' エラーがなければ数値に変換 If IsNumeric(inStr) = True Then ' Decimal型数値に変換 inNum = Decimal.Parse(inStr) ' Math.Floorを使って切り下げ anser = Math.Floor(inNum) ' 切り下げ結果の表示 Console.WriteLine() Console.WriteLine("切り下げ結果:" & anser) Console.WriteLine() End If Loop End Sub End Module