ローカル変数の有効範囲 [VB]

VB2012-2019

ローカル変数の有効範囲

まず、Sub Main()とEnd Subの間で有効なローカル変数の使い方を習得します。

ローカル変数を利用するためには、使う前に宣言する必要があります。

宣言する方法は、どこに変数を宣言するかにより、そのローカル変数の有効範囲が変わってきます。バグを防ぐために、できるだけ狭い範囲で使うように心がけてください。

変数の利用範囲を広げると、別のところで思わぬ値を設定して、バグの原因になりことがあります。「やさしいVB文法」では、できる限りローカル変数を使います。

使用範囲が広い変数については、必要に応じて勉強します。

複数のローカル変数を宣言

ローカル変数の宣言は、いろいろな方法がありますが、通常、1行にひとつの変数を宣言する方法が一般的です。

ローカル変数

この宣言方法は初期値を代入できるうえ、各変数ごとにコメントを記述できるというメリットがあるので、以下できる限りこの宣言方法を使います。

次の例のように、変数名は bookName のように、先頭文字以外の単語の区切り文字に大文字を使って、読みやすく命名するのが一般的です。

ソースリストの枠内をクリックすると全選択できます。

Module Module1

    Sub Main()
       ' 1行にひとつずつローカル変数を宣言
       ' 書名
       Dim bookName As String = "ソロモンの偽証"
       ' 著者
       Dim writer As String = "宮部みゆき"    
       ' 分類
       Dim category As String = "小説"

       ・・・・・・・

    End Sub

End Module

次のサンプルは、1行にまとめてローカル変数を宣言しています。短いプログラムなら、この方法もよく使いますが、代入する初期値が分かっているときは、ひとつずつローカル変数を宣言し、宣言と同時に初期値を代入するようにしましょう。

Module Module1

    Sub Main()
       ' まとめてローカル変数を宣言
       Dim bookName, writer, category As String
       bookName = "ソロモンの偽証"  ' 書名
       writer = "宮部みゆき"        ' 著者
       category = "小説"            ' 分類

       ・・・・・・・

    End Sub

End Module