ローカル変数の有効範囲
まず、Sub Main()とEnd Subの間で有効なローカル変数の使い方を習得します。
ローカル変数を利用するためには、使う前に宣言する必要があります。
宣言する方法は、どこに変数を宣言するかにより、そのローカル変数の有効範囲が変わってきます。バグを防ぐために、できるだけ狭い範囲で使うように心がけてください。
変数の利用範囲を広げると、別のところで思わぬ値を設定して、バグの原因になりことがあります。「やさしいVB文法」では、できる限りローカル変数を使います。
使用範囲が広い変数については、必要に応じて勉強します。
複数のローカル変数を宣言
ローカル変数の宣言は、いろいろな方法がありますが、通常、1行にひとつの変数を宣言する方法が一般的です。
この宣言方法は初期値を代入できるうえ、各変数ごとにコメントを記述できるというメリットがあるので、以下できる限りこの宣言方法を使います。
次の例のように、変数名は bookName のように、先頭文字以外の単語の区切り文字に大文字を使って、読みやすく命名するのが一般的です。
ソースリストの枠内をクリックすると全選択できます。
Module Module1 Sub Main() ' 1行にひとつずつローカル変数を宣言 ' 書名 Dim bookName As String = "ソロモンの偽証" ' 著者 Dim writer As String = "宮部みゆき" ' 分類 Dim category As String = "小説" ・・・・・・・ End Sub End Module
次のサンプルは、1行にまとめてローカル変数を宣言しています。短いプログラムなら、この方法もよく使いますが、代入する初期値が分かっているときは、ひとつずつローカル変数を宣言し、宣言と同時に初期値を代入するようにしましょう。
Module Module1 Sub Main() ' まとめてローカル変数を宣言 Dim bookName, writer, category As String bookName = "ソロモンの偽証" ' 書名 writer = "宮部みゆき" ' 著者 category = "小説" ' 分類 ・・・・・・・ End Sub End Module